第二種電気工事士の難易度は?合格率や資格を活かせる主な職場を紹介

第二種電気工事士は、小規模な電気設備の工事を行える国家資格の1つです。
試験の合格率が高く、比較的取得しやすい資格ですが、需要の高さも魅力といえます。
第二種電気工事士の資格を取得すると幅広い業界で活躍できるため、キャリアの選択肢を広げたい方にもおすすめです。
この記事では、第二種電気工事士の資格難易度についてまとめました。
合格率や受験資格、活躍できる主な職場も紹介するので、第二種電気工事士の取得を検討している方は参考にしてください。
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第二種電気工事士とは
ここでは、第二種電気工事士について、以下2つの観点から解説します。
- 資格内容
- 仕事内容
それぞれ見ていきましょう。
資格内容
第二種電気工事士は、一般住宅や店舗などの600V以下で受電する小規模な電気設備の工事を行える国家資格です。
具体的な業務内容は、以下の通りです。
- 屋内の配線、照明器具の取り付け
- コンセントの設置・交換
- エアコンの設置工事 など
第二種電気工事士の資格を取得すると、電気工事に関する基本的な知識と技能を証明できます。
一般住宅やオフィスビルなど、さまざまな場所で電気工事に携われるため、第二種電気工事士は需要の高い資格といえます。
仕事内容
第二種電気工事士の仕事内容は多岐に渡ります。
主な仕事内容は、以下の通りです。
- 一般住宅や小規模施設における電気配線工事
- 電気設備の定期的な点検やメンテナンス、故障時の修理
- リフォームや改修工事に伴う電気設備の移設や増設
- 家庭用エアコンの設置や取り外し、配線工事 など
安全で快適な電気環境の維持が、第二種電気工事士の重要な役割です。
経験を積むと、現場代理人として現場を仕切る業務を担える場合もあるため、やりがいを感じられるでしょう。
第二種電気工事士における技能試験の難易度
ここでは、第二種電気工事士における学科試験と技能試験の難易度について、以下2つの観点から解説します。
- 合格率
- 受験資格
第二種電気工事士の資格取得を検討中の方は、参考にしてください。
合格率
第二種電気工事士の令和6年度下期技能試験の結果によると、合格率は69.5%でした。
また、学科試験の合格率は50~60%前後です。
国家資格の中では比較的合格率が高いため、計画的に学習を進めていくと取得を目指せます。
なお、同年度の第一種電気工事士の技能試験合格率は61.9%でした。
第一種電気工事士と比較しても、第二種電気工事士の方が難易度が低いといえます。
技能試験では配線ミスや工具の扱い方など、細かな点も評価されているため、出題範囲を踏まえたうえで対策をとりましょう。
引用元:
・令和6年度第二種電気工事士上期技能試験の結果について❘一般財団法人 電気技術者試験センター
・令和6年度第一種電気工事士下期技能試験の結果について❘一般財団法人 電気技術者試験センター
受験資格
第二種電気工事士の試験には、学歴や年齢、実務経験などの受験資格はなく、どなたでも受験ができます。
また、特定の条件を満たすことで、学科試験が免除される制度もあります。
学科試験が免除される要件は、以下の通りです。
- 前回または前々回に第二種電気工事士の学科試験に合格している
- 高等学校や高等専門学校などで電気工学の課程を修了している
- 第一種、第二種、第三種電気主任技術者の免状を取得している
- 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者
免除の条件はほかにもあるほか、申請時には証明書類が必要になるため、一般財団法人 電気技術者試験センターのホームページで確認しましょう。
免除に該当する場合は学科試験の対策が不要になるため、技能試験に集中して取り組めます。
第二電気工事士の資格を活かせる主な職場
第二電気工事士の資格を活かせる主な職場は、以下の5つです。
- 電気工事会社
- 鉄道工事会社
- 建設会社
- 警備会社
- ビル設備管理会社
各職場の特徴を紹介するので、参考にしてください。
電気工事会社
電気工事会社は、一般住宅や店舗、工場などのあらゆる電気設備の工事を行う会社です。
第二種電気工事士の資格は、電気工事会社で働くうえで必須の資格といえるでしょう。
電気工事会社の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 新築の電気配線工事
- 照明器具の取り付け
- コンセントの設置 など
第二種電気工事士として幅広い業務の経験を積めるだけでなく、現場のリーダーとして工事全体の管理や監督を行う現場代理人へのステップアップも可能です。
電気工事のスキルを磨きたい方には、最適な職場となるでしょう。
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鉄道工事会社
第二種電気工事士は、鉄道工事を目指すうえで基本的な資格です。
鉄道工事会社の業務には保線・土木・建築・電気設備の3部門があり、その電気設備部門を担います。
主に駅の照明設備やホームの案内表示、信号・踏切設備など、鉄道の安全運行を支える電気設備の設置やメンテナンスを行います。
第二種電気工事士は、鉄道という社会インフラを支える仕事に携わりたい方におすすめの資格です。
建設会社
建設会社は、住宅やビルなどの建物を建設する会社です。
建物には電気設備が不可欠であり、建設段階から電気工事士が関わります。
第二種電気工事士の資格は、建物の電気配線工事や照明器具の取り付け、コンセントの設置など、幅広い業務で活かせます。
建物の完成に貢献できる、やりがいのある仕事です。
警備会社
警備会社は、企業や個人宅の安全を守るため、さまざまなセキュリティサービスを提供する会社です。
近年、防犯カメラやセンサーなどの機械警備システムの導入が進んでおり、設置やメンテナンスには電気工事の知識と技術が不可欠となっています。
第二種電気工事士の資格は、機械警備システムの設置、配線、定期的なメンテナンスなどに活かせます。
社会全体のセキュリティ意識の高まりとともに、警備会社での電気工事士の需要も増加傾向です。
ビル設備管理会社
ビル設備管理会社は、オフィスビルや商業施設などの建物の設備を維持・管理する会社です。
電気設備は建物に必要不可欠なものであり、点検やメンテナンスは重要な役割といえます。
第二種電気工事士の資格は、電気設備の保守・点検、修理、改修工事など、幅広い業務で活かせます。
ビル設備管理会社は日勤の求人数も多く、生活リズムを崩さず働ける点が特徴です。
また、鉄道工事会社や電気工事会社、建設会社などの経験を活かせるため、ビル設備管理会社は基本給が高い傾向にあります。
なお、ビルメン求人ジョブはビル管理に関する求人情報を多数掲載しています。
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まとめ:難易度が低い第二種電気工事の資格取得を目指そう
第二種電気工事士は一般住宅や小規模施設の電気工事を行うための国家資格で、合格率は約70%と比較的高めです。
受験資格はないため、どなたでも挑戦できます。
資格取得後は電気工事会社や建設会社、ビル設備管理会社など、幅広い分野での活躍が期待できるでしょう。
特にビル設備管理の分野では、第二種電気工事士は「ビルメン4点セット」として重宝されるため、資格取得を目指してご自身のキャリアアップにつなげていきましょう。ビル管理業界の仕事で、第二種電気工事士の資格を活かしたい方は、ビルメン求人ジョブの求人を探すページをご覧ください。
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