ダブルワークとしてパートをするメリットは?確定申告などの注意点も紹介
ビルメンテナンス物価上昇や将来への備えとして、収入源を増やしたいと考える方は少なくありません。
将来への不安や生活費の補填などを理由に、空いた時間を活用してパート勤務のダブルワークを検討する方は増えています。
複数の仕事を掛け持ちすれば収入アップが期待できますが、税金や社会保険の取り扱いには注意が必要です。
この記事では、ダブルワークとしてパートをするメリットや確定申告・労働時間などの注意点を紹介します。
職種選びのポイントも解説するので、空いた時間を収入につなげたい方やダブルワークを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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ダブルワークとしてパートをはじめる3つのメリット
隙間時間を活用してパート勤務をはじめる場合、収入の確保だけでなく、自分のペースに合わせた働き方ができます。
ダブルワークとしてパートをはじめるメリットは、以下の3つです。
- 収入を増やせる
- キャリアの幅を広げられる
- 人脈開拓の機会を得られる
ここでは、メリットを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
メリット①:収入を増やせる
ダブルワークでパートをするメリットは、収入を増やせる点です。
パート勤務を組み合わせると、毎月の生活費に余裕が生まれたり、貯金や趣味に回せるお金が確保できたりします。
たとえば、主婦であれば家事や育児の合間に短時間だけ働くと、家計の助けになります。
また、フリーターの場合、勤務先を複数持つと安定した収入を得られる可能性が広がるでしょう。
会社員にとっても、本業の収入に上乗せできる手段として、パート勤務は無理なくはじめやすい選択肢の1つです。
副業解禁が進んでいる現代において、空いた時間を使って収入を得る働き方は、以前より身近なものとなりつつあります。
メリット②:キャリアの幅を広げられる
複数の仕事を経験すると、新しいスキルや知識が身につき、キャリアの幅を広げることが可能です。
たとえば、これまで接客の経験がなかった人がパートでレジ業務や対応を覚えられると、今後の就職や転職に役立つケースもあります。
また、本業とは異なる業界や職種にふれると、自分に合った働き方や興味のある分野を見つけるきっかけにもなります。
主婦やフリーターであれば、今後の再就職に向けて経験を積む手段として有効です。
会社員にとっても、今後のキャリアを見直す機会になるでしょう。
1つの職場だけでは得られなかった経験が、新たな可能性につながるケースになるのが、ダブルワークでパートをするメリットです。
メリット③:人脈開拓の機会を得られる
仕事を通じて新たな人と関わることは、情報や経験の幅を広げるきっかけになるでしょう。
異なる職場や業界で働くと、本業とは異なる視点や価値観に触れる機会が増え、視野が広がるためです。
たとえば、同じ職場で働くパート仲間や上司から、自分の知らなかった仕事の進め方や就職に役立つ情報を得られる場合があります。
また、思いがけないつながりが今後の仕事やキャリアに良い影響をもたらす場合もあるでしょう。
新しい環境に飛び込むのは不安もありますが、人との出会いが次のステップにつながる可能性もあります。
ダブルワークとしてパートをはじめる3つのデメリット

副収入を得られたりキャリアにつながったりするメリットがある一方で、ダブルワークには3つのデメリットもあります。
- 自由に過ごせる時間が減る
- 体調管理に気を付ける必要がある
- スケジュールを上手く調整する
ここでは、ダブルワークでパート勤務を始める際に意識しておきたい3つのデメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
デメリット①:自由に過ごせる時間が減る
ダブルワークとしてパート勤務を始めると、自由に使える時間は限られてきます。
仕事が終わった後や休日にシフトが入ると、家でゆっくり過ごす時間や趣味に使う余裕が減ってしまう可能性があるためです。
主婦の場合は、家事や育児とダブルワークの両立が負担に感じる場面もあります。
また、フリーターや会社員の方は働く時間が増える分、心身のリフレッシュに使える時間が減ってしまいがちです。
自由に過ごせる時間の減少によってストレスを抱えやすい点が、ダブルワークとしてパートはじめるデメリットになります。
デメリット②:体調管理に気を付ける必要がある
ダブルワークをすると、心身への負担が増えやすくなります。
シフトの組み方によっては、休息の時間が十分に取れず、疲労が蓄積してしまうケースもあるでしょう。
たとえば主婦の場合、ダブルワークだけでなく家事や育児などもしなければならないため、身体的な負担がかかります。
フリーターは勤務時間が不規則になり、生活リズムが乱れるケースも少なくありません。
また、会社員の場合は、業務後や休日のパート勤務が続くと、慢性的な疲れを感じるケースもあります。
ダブルワークとしてパートをする際は、心身の不調をきたさないためにも体調管理に気を配る必要がある点がデメリットです。
デメリット③:スケジュール調整が必要になる
ダブルワークをする場合、各パート先のシフトや予定を調整しながら働く必要があります。
思うように休みが取れなかったり、急な勤務変更が重なったりする場合もあるためです。
主婦であれば、家族の予定や家庭の都合を考慮しながら働く場面が多く、スケジュール調整には柔軟さが求められます。
また、フリーターは複数のパート先でシフトが重複しないように注意しなければなりません。
会社員の場合、本業の残業や繁忙期との兼ね合いによってダブルワークの両立が難しくなる場合もあるでしょう。
ダブルワークでスムーズに働くには、余裕を持ったスケジュール管理や調整力が大切です。
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ダブルワークとしてパートをはじめる注意点

働き方の幅が広がる一方で、ダブルワークを始める際には事前に確認しておきたいルールや制度があります。
- 扶養内で働く場合は収入を調整する必要がある
- 確定申告を避けたい場合は年間20万以下に収入を抑える
- 労働時間には規定がある
ここでは、パートでダブルワークをする際の主な注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
注意点①:扶養内で働く場合は収入を調整する必要がある
配偶者の扶養に入ったまま働きたい場合、年間の収入を一定の範囲におさえる必要があります。
扶養の範囲を超えてしまうと、所得税が発生したり、社会保険料を支払ったりする必要が出てくるなど、思わぬ負担が生じる場合もあるためです。
特にパート勤務を掛け持ちする場合は、月ごとの収入にばらつきが出やすく、きちんと把握しておかなければ扶養の条件を超えてしまうケースも見受けられます。
安心して働くためにも、税制上のルールを事前に理解しておくことが重要です。
扶養内で働く際の収入の目安や確定申告の必要性については、以下の記事をあわせてご覧ください。
【関連記事】扶養内でのダブルワークはいくらまで稼いで良い?確定申告の有無も解説
注意点②:確定申告を避けたい場合は年間20万以下に収入を抑える
ダブルワークでパート勤務をする場合、年間の副収入が20万円を超えると確定申告が必要になります。
これは所得税法上のルールであり、「給与所得以外の所得が20万円を超えた場合」に適用されるため、注意が必要です。
申告をしない場合、後に税務上のトラブルにつながるおそれもあるため、収入の管理には注意しましょう。
確定申告を避けたい場合は、年間の副収入を20万円以下に抑えるのが1つの目安となります。
シフトを組む際には、年間の収入見込みを意識して調整するのがおすすめです。
注意点③:労働時間には規定がある
複数の勤務先で働く場合、各職場での労働時間を合計し、労働基準法に沿った働き方が必要です。
労働基準法第32条では、休憩時間を除き、「1日8時間・週40時間」を超えて働かせてはならないと定められています。
たとえば、平日に本業で8時間勤務している会社員が、同じ日に別の職場で2時間働いた場合、1日の法定労働時間を超えます。
労働時間を超えて働くと使用者側の違反となる可能性があるため、勤務先に影響が及ぶ場合も考えられるでしょう。
また、パート勤務を組み合わせて働く際には、「それぞれの勤務先で時間を管理していれば問題ない」と考えがちですが、通算しての労働時間にも注意が必要です。
体力面だけでなく、法律上のルールにも配慮したスケジュール管理が大切です。
ダブルワークとしてパートをはじめる際の職種選びのポイント
ダブルワークとしてパートをはじめる際は、本業や家庭との両立を考えたうえで、短時間から働けて、シフトの融通が利く仕事が適しています。
なかでも、清掃業は早朝や深夜など限られた時間で働けるケースが多く、体力的な負担も比較的少ない点が魅力です。
また、清掃業は未経験からでもチャレンジしやすいため、ダブルワークとしてはじめるのに適しています。
資格の取得により、キャリアの幅を広げやすいのも清掃業の特徴となるので、新たなスキルを習得したい方にもおすすめです。
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マンションやオフィスビル、病院などの清掃業スタッフ求人を多数掲載しているため、ライフスタイルに適したパート先を見つけられます。
清掃業のパートスタッフとして活躍を目指す方は、ビルメン求人ジョブの「求人を探す」ページをご覧ください。
ダブルワークをしている清掃パートスタッフの声
清掃業の仕事について、「ダブルワークでも本当に続けられるのか?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
ここでは、未経験から清掃業を始めた40代男性スタッフの声をもとに、仕事内容や両立のしやすさなどを紹介します。

働き方改革で残業時間が短縮されたのをきっかけにダブルワークを開始しました。
清掃の仕事は、勤務時間帯の幅が広く、本業や家庭の予定に合わせて働きやすい点が魅力です。
業務内容は、日常の掃除に近くイメージしやすいため、未経験でも始めやすいと感じました。
想定外の汚れなどに対応する場合もありますが、体を動かすのでいい気分転換になっています。
清掃業は短時間でも達成感を得やすい一方で、責任感やその場に応じた判断力が求められる仕事でもあります。
自分のペースで働ける反面、柔軟な対応力が必要とされる場面もあるため、実際の働き方をイメージしておくことが大切です。
※本記事でご紹介するスタッフの声は、『ビルメン求人ジョブ』登録者の方々との会話の中から得た内容を一部編集し、掲載しております。
まとめ:ダブルワークは税金面に注意できるよう短時間のパートがおすすめ

ダブルワークとしてパートをする際は、収入を増やすだけでなく、スキルの習得や人とのつながりを広げる機会にもなります。
一方で、税金や労働時間の制限など、事前に確認しておきたい注意点もあります。
特に扶養内で働きたい方や確定申告を避けたいと考えている方は、短時間で働けるパート勤務を選ぶと、無理なく副収入を得られる環境を整えやすくなるでしょう。
ご自身のライフスタイルに合った働き方を見つけるために、働く条件や時間帯にも注目して求人を選ぶのがおすすめです。
なお、ビルメン求人ジョブでは清掃の仕事に関する求人情報を多数掲載しています。短時間勤務や未経験から始められる職場もあり、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
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