防災センター要員とは?資格概要・取得のメリット・仕事内容を解説
仕事とキャリアのヒントビルメンテナンスや警備の仕事では、専門資格が高く評価される傾向にあり、防災センター要員は特に需要が多い資格の1つです。
就職や転職を検討するにあたって「防災センター要員とは」「防災センター要員の仕事内容は」など気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、防災センター資格の概要と取得するメリット、仕事内容について解説します。
ビルメンテナンス業界や警備員への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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防災センター要員とは

防災センター要員とは、大規模ビル・施設の防災センターで働く方に必要な資格です。
受験資格はなく、実務経験も不要なため、誰でも講習を受けられます。
東京都では一定規模以上の建物に設置される防災センターで、総合操作盤等の監視・操作等に従事する方に防災センター要員講習の受講を義務付けています。
そのため、防災センター要員はビルメンテナンスや警備関連の求人で需要が高く、転職を考えている方やキャリアアップを図りたい方に、取得するメリットが大きい資格です。
特に大型商業施設などの設備管理員として働く際にも、履歴書に記載することで採用へのポイントが高くなりやすい傾向にあります。
自衛消防業務講習との違い
防災センター要員講習と混同されやすい資格に自衛消防業務講習があります。
両資格の主な違いは次のとおりです。
| 防災センター要員講習 | 防災センターで総合操作盤などの監視や操作を行う方に必要な資格 |
| 自衛消防業務講習 | 自衛消防組織の設置が必要な防火対象物において、統括管理者となる方に必要な資格 |
なお、東京都では両資格の講習は同一カリキュラムで実施されており、講習を修了すると防災センター要員講習・自衛消防業務講習と2つの修了証を取得できます。
防災センター要員を取得するメリット

ビルメン転職時に防災センター要員資格を取得していると、以下のメリットがあります。
- 配置基準が決まっているため重宝される
- 警備員としてスキルアップを目指せる
- 屋内中心の働き方が期待できる
それぞれ見ていきましょう。
メリット①:配置基準が決まっているため重宝される
防災センター要員は消防法で配置基準が定められているため、一定規模以上の建物では必ず資格保有者を置かなくてはいけません。
そのため、ビルや商業施設、ホテル、病院など幅広い施設で需要が安定しており、資格保有者は現場で重宝される傾向にあります。
特に、シフト制による防災センター運用が求められる現場では、防災センター要員が多いほど運用がスムーズになるため、採用や評価でプラスに働きやすい点もメリットの1つです。
メリット②:警備員としてスキルアップを目指せる
防災センター要員の資格を取得するメリットの1つに、警備員としてキャリアアップを目指せる点が挙げられます。
資格取得により、防災設備の監視や操作に必要な知識と技術が身につき、警備員としての業務範囲が広がるためです。
また、防災センター要員の資格保有者を歓迎条件としている求人も多いため、資格取得は高条件での転職にもつながります。
警備員だけでなく、大型商業施設の設備管理職を目指す方にとっても、採用の合否を左右する大きな武器となるでしょう。
メリット③:屋内中心の働き方が期待できる
防災センター要員を取得すると、屋内勤務中心の働き方が期待できます。
防災センターの業務は、監視カメラや警報設備のチェック、設備異常への初期対応などが中心のため、屋外巡回に比べて天候に左右されにくい働き方が可能です。
そのため、体力面で不安がある方でも応募できる求人の選択肢が広がります。
防災センター要員は活躍の場を広げられる点でも、多くの方にメリットがある資格といえるでしょう。
防災・防火関連で需要が高い資格としては、他に防火管理者があります。
詳しくは、次の記事を参考にしてください。
【関連記事】防火管理者とは?甲種と乙種の違い・仕事内容・資格取得のメリットを紹介
防災センター要員の仕事内容

防災センター要員は建物内に設置された防災センターにおいて、消防設備の監視・操作、災害発生時の初期対応を行う専門職です。
火災報知設備やスプリンクラー設備などの異常をいち早く察知し、問題が発生した際には原因の特定や消防への連絡と対応を行います。
災害発生時には入居者や利用者の安全を確保するため、館内放送や避難誘導など自衛消防活動に関わる業務も防災センター要員の業務の1つです。
消防設備の監視・操作から災害発生時の対応まで行うため、ビルや施設の安全を支える大切なポジションです。
防災センター要員は防火・防災に関する専門性だけでなく、強い責任感が求められる仕事といえるでしょう。
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防災センター要員には更新期限がある点に注意が必要

防災センター要員には講習修了後、5年以内毎に防災センター実務講習の再受講が義務付けられており、更新期限がある点に注意が必要です。
期限内に講習を受講しなかった場合、防災センター要員講習修了証は失効します。
ただし、失効後でも実務講習を再受講すれば、資格の更新が可能です。
なお、実務講習の申込みは新年度の講習日程が一般社団法人東京防災設備保守協会のWebサイトで発表され次第可能となります。
また、実務講習の受講には22,150円(税込)の講習料金がかかるため、資格維持に必要な費用として捉えておかなくてはいけません。
防災センター要員とあわせて取得すべき警備員の資格

防災センター要員は警備や消防、救命措置に関する資格を組み合わせると即戦力として見られやすく、業務の幅が広がります。
あわせて、施設警備業務検定・自衛消防技術試験・上級救命講習などの資格取得を検討するのもよいでしょう。
各資格の概要は、以下のとおりです。
| 資格名 | 資格概要 | 需要が高い現場 |
| 施設警備業務検定 | 建物の防犯・防災・巡回など施設警備全般に必要な知識と実務能力を認定する資格 | 商業施設、オフィスビル、病院、ホテルなど |
| 自衛消防技術試験 | 東京都内の一定規模を有する建物における自衛消防活動の中核要員に必要な知識と実務能力を認定する資格 | 東京都内の防災センターを設置している大型商業施設や公共施設、病院など |
| 上級救命講習 | 心肺蘇生法やAEDの利用方法・窒息の応急手当など、救命に必要な知識と実務能力を認定する資格 | 人の多い大規模な施設、イベント会場、医療機関・福祉施設など |
上記資格のうち自衛消防技術試験について、次の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事】自衛消防技術試験とは?合格率・取得のメリット・活かせる仕事を紹介
防災センター要員に関するよくある質問

質問①:防災センター要員の申し込みに必要なものは?
防災センター要員講習は、一般社団法人東京防災設備保守協会のWebサイトから、電子申請サービスで申し込みできます。
申し込みには、顔写真の画像ファイル(JPGまたはJPEG形式、6ヶ月以内に撮影した正面からの写真)、科目免除者は甲種防火管理講習及び防災管理講習修了証が必要です。
一方、郵送申し込みの場合は他に受講申請書が必要です。
受講申請書の入手方法は、東京都内の各消防署、消防分署、消防出張所、または一般社団法人東京防災設備保守協会へ問い合わせてください。
質問②:東京で防災センター要員講習だけを受講できる?
防災センター要員講習だけの単独受講はできません。
防災センター要員講習は、同時に実施される自衛消防業務講習とセットになっているためです。
講習を修了すると、防災センター要員修了証および自衛消防業務講習修了証と2種類の修了証が交付されます。
質問③:防災センター要員の講習日程は?
防災センター要員の講習日程は、毎年3月中旬〜下旬頃に一般社団法人東京防災設備保守協会のWebサイトで発表されます。
また、2月上旬頃に4月および5月分の仮日程(暫定日程)も同協会のWebサイトに掲載されます。
防災センター要員・自衛消防業務講習の資格を活かして活躍を目指したい方は、ぜひビルメン求人ジョブをご覧ください。
まとめ:警備員のスキルアップには防災センター要員の資格取得がおすすめ

警備員のスキルアップには、防災センター要員の資格取得がおすすめです。
取得すれば、警備員への転職や就職で大きな強みとなり、将来的なキャリア設計にも役立ちます。
さらに、大型商業施設などの設備管理員として活躍したい場合も、専門知識の証明として採用担当者から高く評価されるポイントとなります。
さらに、施設警備業務検定や上級救命講習など、他の資格と組み合わせれば、専門性を高めながら活躍の場を広げることが可能です。
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