2級ボイラー技士とは?合格率・受験資格・活躍できる主な働き場所を紹介

2級ボイラー技士は、ボイラーを取り扱える資格です。
ボイラーはオフィスビルや商業施設など、さまざまな建物で利用されています。
適切な保守管理をしなければ、事故につながるリスクが生じるため、取り扱える資格の保有者の市場価値は高いといえるでしょう。
この記事では、2級ボイラー技士と呼ばれる資格内容について解説します。
受験資格や合格率、活躍できる主な場所も紹介するので、2級ボイラー技士の取得を検討している方は参考にしてください。
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2級ボイラー技士とは
ここでは、2級ボイラー技士について、以下2つの観点から解説します。
- 資格内容
- 主な仕事内容
それぞれ見ていきましょう。
資格内容
2級ボイラー技士は、伝熱面積の合計が25㎡以下のボイラーを取り扱える国家資格です。
具体的には小規模なビルや工場、マンションなどに設置されているボイラーの運転や点検、整備などを行います。
資格を取得すると、ボイラーの安全な運転と維持管理に関する専門知識があると証明されるため、幅広い職場で活躍が可能です。
なお、試験ではボイラーの構造や取り扱いに関する知識、燃料や燃焼に関する知識などが出題されます。
主な仕事内容
2級ボイラー技士の資格を活かせる主な仕事内容は、以下の通りです。
仕事内容 | 概要 |
ボイラーの運転操作 | ボイラーの起動や停止、燃焼調整などの業務 |
日常点検 | ボイラーの各部の異常がないか、圧力や水位などの確認 |
定期点検 | ボイラーの安全性を維持するための定期的な分解点検 |
水質管理 | スケールや腐食を防止するため、ボイラーの水質を適切に管理 |
保守・メンテナンス | 修理や部品交換を行うなど、ボイラーの故障や不具合に対応 |
ボイラーの仕事は、点検から管理まで多岐にわたります。
万が一、ボイラーに異常が発生すると建物に大きな影響があるため、2級ボイラー技士のスキルは必要です。
ボイラー技士に関する資格の種類
ここでは、ボイラーに関する3つの資格の違いを解説します。
- ボイラー技士免許
- ボイラー溶接士免許
- ボイラー整備士免許
資格概要について紹介するので、参考にしてください。
ボイラー技士免許
ボイラー技士免許は、ボイラーの取り扱い業務に必要な国家資格です。
免許を取得すると、一定規模以上のボイラーの取り扱いが可能になります。
ボイラー技士免許には特級、1級、2級の3種類があり、取り扱えるボイラーの規模は以下の通りです。
級 | 取り扱うボイラーの規模 |
特級ボイラー技士 | 全てのボイラー |
1級ボイラー技士 | 伝熱面積の合計が500m2未満のボイラー |
2級ボイラー技士 | 伝熱面積の合計が25m2以下のボイラー |
ボイラーの規模により必要な免許が異なりますが、ボイラー技士免許には有効期限がないため、更新の必要はありません。
ボイラー溶接士免許
ボイラー溶接士免許は、ボイラーの溶接作業を行うために必要な国家資格です。
ボイラーは高温高圧に耐える必要があるため、溶接には高度な技術が求められます。
ボイラー溶接士免許には、特別ボイラー溶接士と普通ボイラー溶接士の2種類があります。
作業範囲の違いは、以下のとおりです。
級 | 作業範囲 |
特別ボイラー溶接士 | ・ボイラー(小型ボイラーを除く)の溶接 ・第1種圧力容器(小型圧力容器を除く)の溶接 ・圧縮応力以外の応力を生じない部分の溶接 など |
普通ボイラー溶接士 | ・溶接部の厚さが25mm以下の溶接 ・ボイラー(小型ボイラーを除く)の溶接 ・第1種圧力容器(小型圧力容器を除く)の溶接 ・管台、フランジ等を取り付け など |
ボイラー溶接士免許は有効期限があり、更新手続きが必要です。
溶接作業に従事していないと資格に必要な技能の維持が難しく、定期的な更新が義務付けられています。
また、ガス溶接と自動溶接の経験は受験資格に含まれないため注意しましょう。
ボイラー整備士免許
ボイラー整備士免許は、一定の大きさを超えるボイラーまたは第一種圧力容器の整備を行うために必要な免許です。
ボイラー整備士はボイラーの定期的なメンテナンスや部品の清掃などを行い、安全な運転を支えます。
具体的な業務は、以下のとおりです。
- ボイラーを停止させ、不良個所がないか確認
- ボイラー本体や装置物の清掃や整備、メンテナンス
- ボイラーの付属設備に必要に応じた交換 など
ボイラー整備士の資格は、ボイラーの安全性を確保するうえで重要な役割を果たします。
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2級ボイラー技士を取得する際に押さえておくべきポイント
2級ボイラー技士を取得する際に押さえておくべきポイントは、以下の2つです。
- 受験資格
- 合格率
それぞれ見ていきましょう。
ポイント①:受験資格
2級ボイラー技士の試験には、受験資格は設けられていないため、年齢や学歴、職歴に関わらずどなたでも受けられます。
ただし、試験合格後に免許を取得する際には、実務経験または所定の実技講習の修了が必要となります。
実務経験がない場合は、一般社団法人日本ボイラ協会が実施する実技講習を受講・修了することで、免許取得が可能です。
ポイント②:合格率
2級ボイラー技士の合格率は、例年50%程度で推移しています。
国家資格の中では、比較的高い合格率といえるでしょう。
試験範囲は広く、ボイラーの構造や取り扱い、燃料など幅広い知識が求められます。
また、計算問題は少なく、多肢選択が多い傾向です。
しっかりと学習計画を立て、過去問などを活用しながら効率的に学習を進めると合格に近づくでしょう。
引用元:公益財団法人安全衛生技術試験協会|労働安全衛生法・作業環境測定法に基づく試験
2級ボイラー技士として活躍できる主な働き場所
2級ボイラー技士の資格は、さまざまな施設で必要とされています。
資格取得後の活躍の場として、主に以下の場所が挙げられます。
建設会社 | ボイラー設置の際に専門家としての立ち会い・アドバイス |
ビル管理会社 | ボイラー設備の保守点検や不具合対応・報告書作成 |
ホテル・病院 | 温水供給や空調管理のため、上級資格者のもとでの保守点検業務 |
建設会社やビル管理会社などの施設では、ボイラーの安全な運転と維持管理が求められるため、2級ボイラー技士の専門知識と技能が必要です。
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まとめ:2級ボイラー技士として活躍したい方はビルメン求人ジョブへ
2級ボイラー技士は、ボイラーの運転や点検、整備を行ううえで必要な国家資格です。
資格の取得により、さまざまな業界で活躍ができるだけでなく、キャリアアップにもつながります。
合格率は50%前後のため、過去問などを活用しながら効率的に学習を進めると合格に近づくでしょう。
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