ビルメンに消防設備士は不要?需要の高さや資格を活かせる求人例を紹介

ビルメンテナンスの仕事は、一般的に資格が高く評価される傾向にあります。
就職や転職を検討するにあたって「消防設備士は不要なのか」「消防設備士の需要は高いのか」など、気になる方も多いのではないでしょうか。
消防設備士はビルメンの仕事で需要が高く、取得すればさまざまなメリットがあります。
この記事では、ビルメンの仕事における消防設備士資格の需要や取得するメリット、乙種・甲種の違い、資格を活かせる求人例を解説します。
ビルメンテナンス業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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ビルメンにおける消防設備士の需要
消防設備士資格は、ビルメンテナンス業界で評価されるビルメン5点セットの1つです。
消防に関する設備の管理業務を担う資格のため、多くのビルメンテナンス会社で高い需要があります。
ビルメン5点セットとは、以下の国家資格です。
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者 乙種第4類
- 第三種冷凍機械責任者
- ボイラー技士(二級)
- 消防設備士資格
ビルメン5点セットは、電気工事や危険物(可燃性液体)、ボイラー、冷凍・冷凍設備、消防設備の取り扱いや保守まで幅広くカバーした資格です。
取得すれば幅広い現場で活躍できるほか、転職によるキャリアアップも望めます。
ビルメン4点セットの詳細や難易度について知りたい方は、以下の記事をあわせて参考にしてください。
【関連記事】ビルメン4点セットとは?資格別難易度や取得するメリットを紹介
ビルメン転職時に消防設備士を保有するメリット
ビルメン転職時に消防設備士を保有していると、以下のメリットがあります。
- 転職で有利になる場合がある
- 資格手当が支給されることもある
それぞれ見ていきましょう。
メリット①:転職で有利になる場合がある
消防設備士を取得していると、転職で有利になる場合があります。
ビルや商業施設には、消防設備の点検保守が義務付けられており、消防設備士の資格保有者はビルメン業界で常に需要があるためです。
実際に、ビルメンテナンスの求人サイトでは、歓迎資格として消防設備士が記載されているケースが少なくありません。
消防設備士の仕事は資格保有者にしか許されていないため、資格保有はビルメン業界で働くうえでメリットになるでしょう。
メリット②:資格手当が支給されることもある
会社によっては、消防設備士の資格を保有していると、資格手当が支給される場合もあります。
資格手当の金額は会社や資格種類によって異なりますが、3,000円〜5,000円程度です。
また、複数の資格保有により、資格手当が上乗せ支給される会社もあります。
資格手当は勤務年数や実務経験に関わらず支給されるため、消防設備士の資格保有にはメリットがあります。
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ビルメンではどっちを保有しておくべき?消防設備士乙種・甲種の違い
消防設備士には乙種・甲種と2つの資格に分かれており、取り扱いできる業務や受験資格に違いがあります。
また、取り扱いできる消防設備の種類によって、乙種は1〜7種、甲種は1〜5種の資格があります。
ここでは乙種と甲種の違いや、どちらを保有しておくべきか解説します。
乙種
消防設備士乙種は、消防設備の点検・整備が可能な国家資格です。
ビルメン5点セットには、自動火災報知設備やガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備などを取り扱い可能な乙種4類が該当します。
乙種4類はさまざまな業種や現場で需要が高く、実際にビルメンの求人では甲種より求人数が多い傾向にあります。
ビルメン業界でキャリアアップを図りたい方は、ぜひ取得しておくべき資格といえるでしょう。
なお、消防設備士乙種には特別な受験資格がなく、第1類~第7類まで誰でも受験可能です。
甲種
消防設備士甲種は、消防設備の点検・整備に加え、設置・交換工事が可能な国家資格です。
消防設備の設置交換が可能なため、より幅広い仕事に就ける点が特徴といえるでしょう。
また甲種を受験するには、実務経験か他の資格(電気工事士や建築士、電気主任技術者など)が必要となるため、スキルの高さを評価される傾向にあります。
ただし甲種は消防設備の設置・交換工事が可能なため、試験の難易度は乙種より高くなります。
また、甲種試験は乙種試験に比べ問題数が多く、試験内容に製図が加わることから、受験にあたっては計画的な学習が必要です。
ビルメンで活かせるのはどれ?需要の高い消防設備士の資格
消防設備士は、取り扱う設備によっていくつか種類があります。
中でも特に需要が高く、ビルメンで活かせる資格は、以下の2つです。
- 乙種6類(消火器点検)
- 乙種4類(火災報知設備)
乙種6類と乙種4類がおすすめな理由は、取り扱いできる消火器や火災報知設備の設置台数が消防設備の中でも多く、需要が高いためです。
また、両資格とも乙種であれば特段の受験資格がないため、実務経験がない方や、これからビルメン業界を目指す方でも受験できます。
特に、乙種4類で取り扱う火災報知器は電気設備との関連が高く、電気工事会社をはじめ幅広い業種で安定した求人があります。
実際に求人サイトの募集では、業務内容に消防設備の管理や点検が含まれている求人がとても多いのが現状です。
消防設備士が活かせるビルメン求人例
ビルメン求人サイトには、消防設備士の資格を活かせる求人が多数掲載されています。
ここでは、以下の種類に分けて実際の求人例について解説します。
- 商業施設の常駐設備管理
- オフィスビルの巡回設備管理
- 施設の消防設備点検
具体的な業務内容も解説するので、参考にしてください。
求人例①:商業施設の常駐設備管理
消防設備士の資格を活かせる求人の中には、商業施設に常駐し、建物設備機器の操作運転や日常保守点検業務を行う仕事があります。
早番・遅番・宿直のローテーション勤務ですが、有資格者の場合は時給が比較的高い求人もあるのが魅力です。
ビルメンの仕事は定年まで働けるものが多く見られるため、シニア世代や早期退職者の方が安心して働ける仕事といえるでしょう。
求人例②:オフィスビルの巡回設備管理
メインの現場に常駐し、周辺のオフィスビルを巡回しながら設備点検・簡易修繕・業者対応などを行う仕事も、消防設備士の資格を活かせる求人にはあります。
学歴・経験不問、サポート体制が充実しており、未経験者や異業種からの転職でも活躍しやすいものもあります。
実務経験やビルメン関連の資格があれば優遇され、時給もアップするため、業界内での転職にも向いた求人といえるでしょう。
求人例③:施設の消防設備点検
消防設備士の資格を活かせる求人の中には、オフィスビルや商業施設で、火災報知器・スプリンクラー・非常灯など、消防設備の定期点検を行う仕事もあります。
勤務時間が固定で、残業も比較的少ないため、プライベートを充実させやすい点が特徴です。
入社後の研修が充実しており、働きながら資格取得を目指せるため、業界未経験の方でも安心して応募できます。
正社員採用で福利厚生が充実しており、資格取得で年収がアップするため、長く働きたい方やキャリアアップしたい方におすすめです。
消防設備士を活かせる仕事をお探しの方はビルメン求人ジョブへ
消防設備士の資格を活かせる仕事をお探しの方に、おすすめなのがビルメン求人ジョブです。
ビルメン求人ジョブは、ビルメンテナンスに特化した求人サイトで、消防設備士の資格を持った方が活躍できる求人情報も多数掲載されています。
自分に合った求人を探せるだけでなく、ビルメン業界に精通したコーディネーターから就職活動を支援してもらえます。
はじめてビルメンテナンスの仕事を目指す方、転職でキャリアアップを図りたい方が安心して利用できるサービスといえるでしょう。
消防設備士の資格を活かして活躍を目指したい方は、ぜひビルメン求人ジョブをご覧ください。
まとめ:消防設備士はビルメンで活躍するために必要な資格
消防設備士の資格は業界で評価が高く、ビルメンテナンスの仕事で活躍するために必要な資格といえます。
商業施設やオフィスビル、集合住宅には、消防設備の点検保守が義務付けられており、消防設備士の資格保有者は常に求人の需要があるためです。
あわせて消防設備士以外の資格も取得すれば、ビルメン業界でのキャリアアップも望めるでしょう。
「消防設備士の資格を活かしたい」「働きながら資格取得を目指したい」と考える方は、ぜひ「ビルメン求人ジョブ」の求人一覧をご覧ください。
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